[クロスカブ夏旅5]タキタロウ捜索中、山奥に分け入り無念の渓流釣り

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アウトドア自由人のSHUです。
7/24 5日目

天気・雨ーすぐに快晴ー雨
ルート・山形県 連泊中

早朝起きたけどテントに響く雨音が聞こえたので2度寝した。
7:00頃、次に目覚めた時には雨は上がっている。

テントから見たキャンプ場

昨夜はヒドイ豪雨だった。テントも水没寸前で前室まで水溜りが迫っている。
昨日一緒に飲んだオッチャンのテントの中は数cmの水深になったそうなw
コットで寝ていたので何とか平気だったらしい。

ジップロックに入れてサイドバッグにしまって置いたけど、ちゃんと閉じていなかったのだろうか?
マップルは完全水没でクテンクテン(T_T)

ビッグアグネス・ローンスプリングEX2はこんな雨でも、相変わらず一切浸水なしだった。
良いテントだ。

釣り人は川が気になる!

昨日までは干からびていたキャンプ場横の川をまずチェックしにいくと…

濁流の川

…終わってる( ̄◇ ̄;)
今日は釣りの1日にしようと思っていたのに…

とりあえず飯を食う。
昨日のうちに水に漬けておいた米を炊き、納豆と味噌汁で朝飯。
米1.3合ぐらいと納豆3パック、ガッツリ食っておき、山から昼飯に降りて来ないでいいようにと企んだ。

オッチャンは諦めて今日で帰宅するらしいので見送る。

釣りになるか分からないが、とりあえずテンカライダーに変身してGO!

八久和ダムに向かう

八久和ダムはアクセスの悪い山奥にある。現在は荒沢ダムからひと山越えて行くルートしかない。

道は狭く、ヘアピンカーブの続く林道を進む。天気は快晴。

林道とクロスカブ

峠付近。目指す八久和ダムはこの森のはるか下。

山中のクロスカブバイク

おらーっと登り、うりゃーっと下ってやっと出た!
山間にひっそりとたたずむ八久和ダム。デカイ魚がいるはずだ。

八久和ダム

この湖に流れ込む川を狙うべく、ドンドン奥地に進む。

クロスカブCC110

この辺りもかなり雨が降ったのだろう、道が川になっている(ーー;)
釣りは無理かも…

水たまりのクロスカブ

林道終点には一台の車が停車してあった、まず間違いなく釣り人だろう。

インレットの水は茶色い。渓も想像以上に深そうだし、先行者も居そう。
ここは引き上げて、もう1つ地図上で目を付けていた湖対岸に入り込む川を目指してみる。

湖に沿って続くダートを8kmほど行くとダムに出る。

八久和ダム

…がコッチはダム上部から立ち入り禁止!ガクっ(-_-)
せっかく来たのでダムとか眺め、ちょいとぽけ~としてから一旦キャンプに引き上げる。
25kmほど走るので手柄を上げずに帰るのはだるい…

八久和ダム

タキタロウ公園キャンプ場に戻ったついでに連泊の手続きをしておく。

干して置いたクテンクテンのマップルを慎重に広げて作戦会議。
当然だけど、道路を走るためのツーリングップルでは川の感じや、山の斜度なんかがほとんど分からない。
無いよりいいけど…街に降りたらいい地図を買おう。

どの道、この増水では源流部か枝沢に望みを託すしかない。
走って探す!

釣り苦戦

バイクで来れる限界まで奥地に来てみた。
でもダメ
濁りは無いものの、思ったよりイカツイ渓流で水量が多すぎて入れない。

渓流

次は小さな枝沢に入った。
なかなか良さげで、釣り上がって行くと小型イワナが一匹釣れる。

渓流

でも、どーも反応がイマイチ。
更に釣り上がって見ると、砂地にベッタリと人の足跡!
昨日の豪雨でこれが残る訳がない(ーー;)先行者がいて釣れないので撤退。

逃がした魚は大きい…イヤ絶対尺あったし!

まだ諦めない。もう一発枝沢に入る。
普段は枯れ沢に近いのだろうか?あの雨の後でも水量が乏しい。
もう後が無いと考え釣り上がる!

反応ないけど、釣り人得意の「あそこの落込みまで…」。「あの淵まで…」を繰り返していたらずいぶんと奥まで来てしまった^^;
最初はチャラ瀬で冴えない渓相の沢が、しだいに雰囲気が変わり、小型イワナは上がるようになった。

イワナ

かなりいい感じだけど、プレッシャーあるのかポイントの割に反応がイマイチ。

渓流釣り

そんな中、連続した落込みの中間部で、反転流が大岩の下に入って行くポイントを発見。
上には蜘蛛の巣が張っていて、まだ誰も竿を入れてないのは確実。

絶対に釣れると確信し、空打ちで蜘蛛の巣を撃破した後、慎重に毛鉤を振り込んだ。

毛鉤はいい流れに乗り岩の下に入り込む。
そして、自然に流れるラインは案の定不自然にストップ!
「おっしゃっ!」
と強めにアワセを入れたが根掛かりのようにガシっと竿は止まる。

一瞬でデカイ魚だと分かり、緊張が走った。
テンカラのハリスは太い(1号)ので強引に勝負に出たけど、ヤツはグネグネと抵抗してから一気に横走りし、スルリともう一段下の淵に落下!
「おふっ!」(◎_◎;)

慌ててオレも岩の上から下の河原に飛び降りてバトル再開。
ここは手前が砂利なので、引きずり上げてしまえば取り込みは問題ない。
「フフッ、勝ったな!」
と思った瞬間…グネグネ抵抗するヤツの口から毛鉤はポロリ。

………
………………
指で毛鉤の針先を触りながら、しばらくその場で真っ白な灰になっている奴がいた(・・)

釣り人のこんな話は誰も信じないけど、言わないと気が済まない。
絶対35cmは超えたイワナだった…

(そのポイントの写真を撮ったはずのに無い!タキタロウの怨念で消失しているw)

強烈な精神的ダメージを受け、瀕死の状態だったけどまだ進む。
気づけば空は黒い雲に覆われていて周囲はだいぶ暗い。
プーさんとの遭遇率が高まりそうなので爆竹を点火しておく。

細い沢を2時間ほど釣り上がっただろうか?
白い塊があった。7月末だというのにまだ雪がある。

雪の残る沢

その後、小型イワナを数匹釣った所で、また人の足跡を発見!
むぅ~(ーー;)
大粒の雨も降ってきたので、今日は敗北を認め撤退した。

やり切れない思いと、雨と、運動不足解消のため、帰りは走って沢を下った。

旅キャンプ飯 ガーリックベーコンライス

キャンプ場に戻ると晴れていた。
近くの商店でビールを入手して早めの飯にする。

研いだ米に、ニンニク、玉ねぎ、ベーコンを細かく切って入れ。
粉末ダシ、塩、ブラックペッパー、醤油を入れて炊くだけ。
手元に食材さえあれば、米を炊くのとたいして手間は変わらない適当料理w

キャンプ飯ガーリックベーコンライス

2合炊いて半分は明日の朝飯にする。
移動予定のある日は、朝から米を炊くなど面倒臭いので、大体このパターンで前夜に2食分の米を炊いてしまう。カートリッジガスも節約出来るし楽。

残しておく方の米は、冷めるまでフタを開けて蒸気を飛ばしておかないとグチャグチャ米になる。
冷めたらコッヘルごとビニール袋に密閉して入れ、テント内に保管しておく。
そうすればアリやプーさんが寄って来ないで済むはず。

翌朝は米の入ったコッヘルを一回り大きいコッヘルに入れて湯煎すれば、ホカホカご飯にすることも出来る。
面倒臭いので熱湯かけてお茶漬けにしたりも。暑い時期は大体そのまま冷や飯を食うけど。

コッヘルでご飯湯煎

旅キャンプ風呂?

シャワーの故障と、暑くて温泉にも興味が湧かないので、もう3日も風呂に入っていない^^;

日差しがあって暖かいうちに炊事場でシャンプーをする。後は絞ったタオルで体を拭く。
ここのキャンプ場は汚れ物用の水道が横に設置してあるタイプだったので、汚れ物の俺の足もボディソープで洗った。
風呂に入らなくても毎日このぐらいはしています。

しかし、人の居るキャンプ場の普通の流し台でこれをやったらマナー違反です。
周囲の状況を見て上手いことやるべし。

旅アイテム

水のないゲリキャン(ゲリラキャンプ)などでは、この手のアイテムが重宝するので必ず携帯してます。

エリエール forMEN おしぼり感覚でゴシゴシふける ドデカシート 徳用30枚
エリエール forMEN おしぼり感覚でゴシゴシふける ドデカシート 徳用30枚

クマチュー!

夕方、晩酌しながらぽ~としていると、町内放送みたいなのが流れていた。

「本日、ドコソコ付近で熊が出没しました。出かける際は鈴などを携帯し…」
みたいな。
やっぱ結構普通にいる様子だ。気を付けないと。

不思議と、このタキタロウ公園キャンプ場みたいに開放感があるところには出る気がしない。
あまり気にもせず就寝!
イワナをバラす夢でも見よう…w

今日は貸切
蚊たくさん

テント泊
走行距離…70km
旅の全走行距離…728km