[クロスカブの旅4]林道と黒部ダム観光と雷雨を経て野営

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アウトドア自由人のSHUです。
6/26 晴れ時々曇りーのちに雷雨
長野県・安曇野山中ー黒部ダムーまた安曇野

朝を迎えた居心地の良い野営地。
キャンプ野営地
いつものように浅い眠りで、寝たり起きたりしつつ8:00から活動開始。

米占い?は凶と出る

朝飯は昨日のラーメンの残り汁に、レタスとモヤシを入れたスープと米を炊いた。
100ccほどの少量を炊いたら、久々に失敗して焦がしてしまった(ーー;)
朝から何となく嫌な予感を感じる…。

快晴で暑くTシャツ短パンでテントやシュラフを干していたら、脇の付近に「チクッ」!
「イテっ(>_<)」
なんかに刺された。

姿は確認しなかったけど、周りにたくさん居たので、たぶんコイツ?
小さいアブ
勝手にマイクロミツバチ?と呼んでいるけど正確な名前は知らない…
何もしなければ刺したりすることはなく、なにかを(俺塩?)ペロペロ舐めているだけ。
たまたま脇に挟まれてしまったのかな?ハチは悪くないのでガマン。

ちょいと釣るも…

テントなどを乾かす間に下の堰堤でちょっと釣ってみた。
上流への遡行が出来ない場所なので、サンダルのまま堰の下をしつこく攻めていたときのこと。自分のスグ横にコブシ大の石が降って来た!

「は?」
こんな近くに崖もない場所でなんで?と辺りを見回すと、後ろの柵の上にはオッチャンが立って居た。
目が合うとオッチャンは手で四角いジェスチャーを出す。
あー!すぐに何かわかった。入漁券の見回りだ。

本来、釣りをするなら入漁券を購入するのがルール。でも前日は野営目的でこの地にたどり着いたので持っていなかった。

見回りが来たらすぐに入漁料を払うつもりで釣りはしているのだけど…。

(どこの川でも現場売りの場合は料金が2倍ぐらいになるペナルティーがあります)

ふと、あんな遠くからすぐ近くにデカイ石を投げたオッチャンに怒りが湧いた。もしぶつかったらどうするつもりだ。声が届かなければチョット降りてくればいいだけのことじゃないか。
料金は払うけど、その旨についてはしっかり文句を言わせてもらおう( `д´)

速攻で竿をしまって。足速に戻る。
「釣れた?釣り券は?」
「ない。」
と答え、すぐにポケットに忍ばせてある2,000円を取り出そうとしたら、
「今日はいいけど、次はちゃんと買ってきて」と。

へ?いいの?なんで?
完全に拍子抜けして、怒りなどどこかへ消えた。

バイクとテントを見て貧乏っぽさを哀れんだのか、石を投げたことを反省したのかは定かじゃないけど、これはありがたい一言。

 

荒ぶる林道を迷走

11:00、パッキングを済ませて遅めの出発。林道を来た道とは反対へ向かってみる。
後から考えると何でそうしたのか分からないけど、この時は反対側から街へ抜けられる気でいた^^;

所々、急勾配の荒れたダートをズンズン進む。
オフロードは好きなので楽しいけど、荷物がドカンドカンと揺さぶられるのが気掛かりで思いっきり走れないのがチョットストレス。

クロスカブはノーマルタイヤだけど、リヤの荷物が重くて荷重が掛かる。それに加えて、非力だけど低速トルクのあるエンジンがマッチしてトコトコと進んで行くので意外と面白い。
それでも流石にマッディな場所はスタックしてしまい、一度だけ押しを入れて進んだ。
林道とクロスカブ
途中にあった分岐はなるべく開けた方を選んで進む。
草木で覆われた中を突っ込むので、レッグシールドの威力は絶大だった!足に泥なんかも一切飛んでこないことに感動♪
上半身にも木がバシバシと当たるので、ナックルガードとオフロードのメットバイザーが欲しかった。

もう道がこんなになって来た時点で抜けられないことは察していたのだけど、自分でも意味不明な意地と楽しさで突き進んでみたw
森の中のクロスカブ

やがて林道は森に消える感じで自然消滅。
「はて、ここはどこですか?…( ´ ▽ ` )」
やっとここで来た道を戻る。結局、往復で1時間ほど使ってしまった~。
楽しかったからまあいいや。

途中、道が川になっている場所で、クロスカブの泥と挟まった葉っぱをある程度掃除して下界へ戻った。

黒部ダム、観光放水

黒部ダムのことを知ったのは中学生ぐらいだったと思う。
電車の駅に貼られた、デッカい放水シーンのポスターを観て「おぉ~」と思ったことをまだ覚えている。ずっと行ってみたかった。
事前調査したところ、今年はちょうどこの日から観光放水が始まるみたいだったので早速向かう。

大町アルペンライン入口の大町から扇沢のターミナルまでは、広い車線の気持ちの良い登りの道が続いて爽快。
だだ、クロスカブは10分以上ず~っとアクセル全開でしんどかったー。
最後の方は傾斜がキツくて3速全開。
扇沢についた時はエンジンからまた若干嫌な匂いが漂った。大丈夫か?^^;
クロスカブとバイク
クロスカブはここで留守番。
クロスカブ
往復トロリーバスのチケットを購入する。2,570円。

バスの改札。ガラガラで最高。
黒部ダムトロリーバス改札

バスで関電トンネルを行き、
トロリーバス車内
黒部ダム駅に!こちら側はトンネルの中が駅。
黒部ダムトロリーバス
2013年が黒部ダム完成50周年らしい。

バスを下車すると、ルートがダム方面と展望台方面の2つある。どちらもつながってっているから周る方向が変わるだけだけど、先に展望台の方へ向かってみた。

階段の途中にある湧水を補給。
黒部ダム湧水
混じりっけが無いためか?あまり味を感じない。

やっと来た~!
黒部ダム

近づくとすげー迫力。
黒部ダム
こんな山の中に、こんなデカイダムを作ってしまうのだから人の力はスゴイ。

ダムの方に歩き、ここが真ん中という場所から下を覗いてみた。
その高さ186m!こえ~足がすくむ(´Д` )
高いところは苦手である。
黒部ダム

雲の中から日が出ると一瞬で虹がかかる。
黒部ダム
上から虹を見たのは初めてかもしれない。
黒部ダムと虹

大町温泉郷・黒部観光ホテルで日帰り入浴

ダムから戻って、街に降りて温泉に入ることにした。
黒部観光ホテル

早い時間で気温も高く、それ程風呂に入りたい訳では無かったけど、温泉博士という本を使って無料で入浴出来る黒部観光ホテルが近くにあったので寄ってみた。
温泉博士

ホテルの綺麗で大きな温泉だったけど、泉質は温泉と言われなければ分からないような感じ。
木の湯

通常日帰り入浴は800円、今回は無料。

温泉博士は620円で購入出来るのに、たった一度、温泉手形を利用しただけで元が取れてしまうのだから素晴らしい~。

寝床を求めさまよう

もう、ここからはノープランで何となく南下して走ってみた。

腹が減ったので途中コンビニでおにぎりを1つ補給。
考えてみたら朝しか食っていない。

再び安曇野付近を走っていると、行手に真っ黒な雷雲が湧いているではないか。
これはヤバイと思ったけど時すでに遅く、強烈な下降風と共に大粒の雨粒がポツポツと…。

あずみの公園の方に道をそれると大きな橋があったので、歩道を突っ切…いやバイクを押して逃げ込んだ。
その瞬間、「ゴロゴロ、ドシャー!」と、幅のある橋の下にまでシブキが飛んでくるひどい雷雨になった。危ねえ~間一髪。(ーー;)
橋の下で雨宿り
結局このまま1時間待機したけど雨は止まず、スマホで雨雲レーダーを確認しても絶望的。
今更遅いけど、東か北に走るべきだった。
時刻も17:00を過ぎて薄っすら暗くなって来ているというのに、まだ寝床も決まっておらず焦ってきた。

仕方なく雨具をフル装備して走り出すことにする。
一度山の方に向かってみたけど良い場所は無く、引き返してまたサラダ街道に。
前日まで走っていて、あんなに気分の良かった道も今日は苦痛しか感じない(T_T)

河川敷で寝床確保

しばらく走って、梓川の河川敷に駐車場的なスペースを発見。ここに決めた。
水の確保が出来ないので、近くのコンビニで食料と水を購入して。

一瞬雨が弱まった隙にテントを張った。
夕闇のテント

ササっと寝具とストーブだけテントに持ち込んで、何とも味気ない晩飯…(ーー;)
味気ないキャンプ飯

500mlで120円と言う破格の発泡酒を買ってみたのだけど、これがビックリして吹き出しそうになるテイスト(´Д` )
頑張っても半分飲むのがやっとだった。
激安発泡酒

なんか、辛い1日になってしまった。
若干意地になってテントを張ったけど、今日ばかりはライダーハウスや宿を使えば良かったかな。

ここまで来たら、今回の旅は全部テント泊で行ってやると決意した。

・4日目の走行距離…99km
・旅の全走行距離…436km