[クロスカブ夏旅17]冷たい雨の洗礼を受けひっそりと野営

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アウトドア自由人のSHUです。
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19日目

天気・雨
ルート・北海道道南を北上

朝から雨が降っている。
天気予報を見るかぎり、今日はどこに行っても間違いなく雨に降られる模様。
一瞬脳裏に「連泊?」なんて言葉が浮かんだけど、
イカンイカン(ーー;)
出発を決意した。

一時雨が上がったタイミングで皆と別れの挨拶をして出発!
今日からまたソロに戻る。

セイコーマート

今日の最初の目的地はここ。出発から100m!?
やはり北海道と言えばローカルコンビニのセイコマ!朝飯を食う。
スジコと生タラコのおにぎりを買った。
安いしなかなか味もいいし、旅人の味方。

セイコーマート

ストイックに走る

まだ雨は降っていないけど、雨具をフル装備して国道227号で函館の街を出る。
案の定、街の外れに差し掛かると、本降りの雨になってしまった。

北海道は、真夏でも雨の中バイクで走るのには少し寒い。エンデューロジャケットの上にカッパを着ているけど肌寒い。
グローブは安物で防水性は無く、濡れた状態で風を受けると余計に手が冷えるので使わない。

うぬ~、景色も見えないし走っていても全然楽しくない…( ̄^ ̄)

クロスカブをエンジン不快回転数で回して巡行し、雨の227号をノンストップで走った。
来る前から想像はしていたけど、この広大な北海道を走るのにはあと10kmぐらいエンジン回転に余裕が欲しい。
自分1人ならまだ我慢できるものの、後方から迫る車を常に気にして、いちいち譲るのが面倒くさい。

トンガリチリチリ林道は断念

「人をバカにしてるのか」と、ツッコミたくなるこのふざけた名前の林道w
昔から耳にしていたけど、名前が面白いと言うだけの理由で一度行って見たかった。

誰かに「今日はどちらから?」と聞かれたら。
真面目にキリリと「トンガリチリチリ林道ですっ!」と答えてみたい。

しかし、残念ながら現在通行止めだった。何年か前にヒグマに人が殺されたらしい。
ヒグマ恐るべし(ーー;)
ここから先の熊チューはチョット気を引き締めて行こう。

そう言えば、北海道は東北に比べて熊チューの看板は少ない。
広大すぎるためなのか?居るのが当たり前ということか?分からないけど…

トンガリチリチリ林道

日本海に出ると幸い雨は上がり、たまにポツポツ降る程度になった。
まだカッパを脱げる天気ではない。

平田内温泉・熊の湯

無料
マップルP5 F-3

熊の湯と言うと羅臼が有名だけど、道南にも野天風呂がある。
気温が低めで温泉に入る気になったのでちょと寄り道。

229号から平田内川沿いの道をドン付きまで上がると大きめの駐車場があり、そこから歩いてすぐの所にこの熊の湯がある。
簡易的な脱衣所と湯舟が1つひっそりとあるだけ。

貸切だ。
平田内温泉・熊の湯

渓流のすぐ脇に岩をくり抜いた湯舟がポツリとあって、左手前の岩の割れ目から源泉が吹き出していた。
横にある太いホースからは川の水と思われる冷水が勢い良く出ている。

脱衣完了。
真っ裸になると寒いので、急いで一段浅い所にバシャと入る。

「うぁっちぃー!」
超あちぃーじゃんか(◎_◎;)
ダチョウ倶楽部に入らせてあげたいわ。

ホースでドボドボ水を入れること数分、何とか入れるようになった。
谷を下る冷たい風を顔に受け、ザァーっと響く渓流の音を聞きながら入る温泉は格別だった。

平田内温泉・熊の湯

2匹だけアブが来たけど撃墜して事なきを得た。

何も無い…

再び海岸線に戻って、229号を北上する。
しかし、こっちの方はなんもないな…(ーー;)

ずっと日本海側を上がって行こうと思ったけど気が変わった。230号に出て進路を東に向けた。

ピリカキャンプ場

(利用せず)
ライダー1000円

  • 乗り入れ禁止(距離はない)
  • サイト狭い、周りはゴルフコース
  • トイレ、炊事場小さめ。
  • 受付はホテル
  • ホテルで日帰り入浴可能
  • マップルP7 J-3

なんかホテルの大きな庭の一画と言った感じで、値段の割にイマイチ。
夕暮れと雨が迫って来てるので、かなり悩んだけどヤメた。

ゲリラ部隊参上

今日はとことん節約してやろうと決めた。
どこか野営出来そうな場所を探しに行ってみる。
最初は836号の山中を探して見たけど、山が深くてヒグマとの遭遇率が高そう(ーー;)
嫌な予感を感じるのでまた戻る。

美利河(ピリカ)ダムの下に整備された公園的な場所があった。
よし、今日はここでゲリキャンとしよう。

テントを設営するとポツポツとまた雨が振り出す。
晩飯はテントの前室でインスタントラーメンを2つ作って食う。
そう言えば昼飯を食って無かったな…

ゲリラキャンプ

食後佇んでいると猫が1匹現れた。モフモフしようとしたけど逃げてしまった…

ワイワイと過ごしていた数日からのギャップと、冴えない天候、そしてこの場の雰囲気が拍車をかけて、何だか孤独感が半端ない…(-_-;)
ま、こんな日もある…

就寝。

本当に怖いほど人を見かけない1日だった。
途中すれ違ったライダーは3人。

函館を出てから発した言葉は「レギュラー満タン」、「あっつ」、「ニャー」。

19日目
テント泊
走行距離…190km
旅の全走行距離…2164km